CubeWorksについて
CubeWorksは2010年に奈良で設立されたデータウェアハウス開発の専門企業です。創業者の桐山陽介は大手IT企業でデータ統合プロジェクトに従事した経験を持ち、日本の企業がデータを戦略的に活用できるよう支援したいという思いから当社を立ち上げました。
設立当初は少人数のチームでしたが、次元モデリングとETL開発における専門性が評価され、製造業、金融業、流通業など多様な業界のクライアントから信頼を得てきました。現在では15名の認定技術者を擁し、エンタープライズ規模のデータウェアハウス構築から、既存システムのクラウド移行まで幅広い案件に対応しています。
私たちは技術的な実装だけでなく、クライアントのビジネス課題を理解することを重視しています。データウェアハウスは単なるデータの保管場所ではなく、組織の意思決定を支える戦略的基盤です。そのため、要件定義の段階から深く関与し、データの構造設計、パフォーマンス最適化、運用保守まで一貫して責任を持って対応します。
長年の経験から、データプロジェクトの成功には技術力だけでなく、クライアントとの緊密なコミュニケーションが欠かせないことを学びました。プロジェクトマネージャーとエンジニアが定期的に進捗を共有し、課題が生じた際には迅速に対処する体制を整えています。また、プロジェクト完了後も運用支援やシステム拡張の相談に応じることで、長期的なパートナーシップを築いています。
開発手法と品質基準
次元モデリング手法
ラルフ・キンボールの次元モデリング手法に基づき、ビジネスプロセスを分析してファクトテーブルと次元テーブルを設計します。スタースキーマまたはスノーフレークスキーマを適切に選択し、クエリパフォーマンスと保守性のバランスを取ります。
緩やかに変化する次元の実装では、Type 1からType 3まで、要件に応じた手法を選択します。ブリッジテーブルや集約テーブルの活用により、複雑な分析要求にも対応できる柔軟な構造を構築します。
ETL品質管理
データの抽出、変換、読み込みの各段階で品質チェックを実施します。ソースシステムとのデータ整合性検証、変換ルールの妥当性確認、ターゲットテーブルへのデータ投入後の集計値突合により、データの正確性を担保します。
エラー処理フレームワークでは、データ品質の問題を分類し、適切なリカバリ処理を実行します。処理ログとエラーログを詳細に記録することで、問題発生時の原因究明と再発防止に役立てています。
パフォーマンス最適化
クエリ実行計画の分析に基づき、インデックス戦略を設計します。パーティショニングによりデータスキャン範囲を削減し、集約テーブルにより頻繁に使用される集計値を事前計算します。
統計情報の更新とクエリキャッシュの活用により、システム全体のレスポンス時間を改善します。負荷テストを実施し、データ量増加に伴うパフォーマンス特性を把握した上で、適切なスケーリング戦略を提案します。
セキュリティ対策
保存データの暗号化と転送中のデータ暗号化を実装します。ロールベースアクセス制御により、ユーザーの職務に応じたデータアクセス権限を設定します。行レベルセキュリティにより、機密性の高いデータへのアクセスを制限します。
監査ログではデータアクセス履歴を記録し、不正なアクセスの検知と調査を可能にします。定期的なセキュリティレビューにより、新たな脅威に対する対策を継続的に強化します。
技術チーム
桐山 陽介
代表取締役 / シニアアーキテクト
20年以上のデータウェアハウス開発経験を持ち、複数のクラウドプラットフォーム認定資格を保有。エンタープライズ規模のプロジェクトにおけるアーキテクチャ設計と技術リードを担当します。
若菜 蓮
技術部長 / リードエンジニア
ETLツールとデータベース管理システムに精通し、パフォーマンスチューニングを専門とします。複雑なデータ変換ロジックの実装と、システム監視基盤の構築を主導します。
鈴音 晴
クラウドソリューション責任者
AWS、Azure、GCPの認定資格を保有し、クラウドデータプラットフォームの設計と移行プロジェクトを担当します。コスト最適化とセキュリティ対策の実装において豊富な経験を持ちます。
企業価値と専門性
CubeWorksは技術的な専門性を基盤としながら、クライアントのビジネス目標達成を最優先に考えます。データウェアハウスプロジェクトは単なるシステム構築ではなく、組織のデータ活用能力を向上させる戦略的な投資です。そのため、初期の要件定義から運用開始後のサポートまで、長期的な視点でクライアントと協力します。
私たちの強みは、次元モデリング、ETL開発、クラウドプラットフォーム活用という3つの技術領域における深い知識と実践経験です。主要なデータベース製品、ETLツール、クラウドサービスに精通しており、クライアントの既存環境や技術スタックに応じた最適なソリューションを提案できます。
品質管理においては、開発プロセスの各段階でレビューとテストを実施します。データ品質の検証、パフォーマンステスト、セキュリティ監査により、本番環境で安定して稼働するシステムを提供します。プロジェクト完了後も、定期的なシステム監視と保守サービスにより、継続的な稼働を支援します。
技術トレンドの変化に対応するため、チームメンバーは継続的な学習を行っています。新しいクラウドサービス、データ処理技術、分析ツールについて情報収集し、実践的な検証を通じて知識を更新します。この学習姿勢により、クライアントに対して最新の技術動向に基づいた提案を行うことができます。
奈良を拠点としながら、全国のクライアントにサービスを提供しています。リモート会議システムとコラボレーションツールを活用することで、地理的な制約なく効果的なプロジェクト推進が可能です。クライアントのオフィスでの作業が必要な場合は、適切なタイミングで訪問し、現場での技術支援を提供します。